エスティマ

エスティマ(Estima)は、トヨタ自動車が1990年から生産する大型の高級ミニバンである。初代はトヨタ自ら「天才タマゴ」と呼んだ卵型の丸みを帯びた外観が印象的であり、ホンダ・オデッセイ(初代)とともにミニバンブームの火付け役となった車種である。
エスティマ(自動車セレクション)
エスティマ(CAR & BIKE NAVI)

3代目(2006年-)

2005年の東京モーターショーにてコンセプトモデルが発表され、市販仕様はこのコンセプトモデルに準じたデザインで2006年1月16日より市販された。

先代のような販売店による区別(カローラ店ではエスティマL、トヨタ店ではエスティマT)がなくなり、車名が「エスティマ」に統一された。

エクステリアデザインは2代目の正常進化型だが、ヘッドランプは涙目風のデザインを採用し、より精悍な印象となった。また、三角窓を継続して採用したほか、全てのピラーをブラックアウトし、ルーフが浮いているようなイメージの「フローティングルーフ」となっている。また、2代目はウィンカーにサイドマーカーを採用していたが、3代目ではそれがなくなり、代わりにサイドターンランプが付いたミラーが標準装備となった。

インテリアデザインはセンターメーターこそ継承したものの、2代目とは打って変わって、直線基調で広がり感のあるデザインとなっている。

エンジンは新開発の2GR-FE型3500cc・V6DOHCの280psと国産ミニバン初の280ps達成だったが、同年12月21日に発表されたホンダ・エリシオン プレステージは同じ3500cc・V6ではあるが、300psを達成した。 また、2400cc・直4は従来と同じだが、中国広州・広汽トヨタエンジン(GTE)製となり、170ps・22.8kgmとパワーアップした。

シートタイプはこれまで通り7人乗りと8人乗りが設定されるが、3列目シートは2代目のチップアップ式とは異なり、床下収納式となっている。また、7人乗りならスーパーリラックスモードが使える。それは3列目のシートを収納した状態で2列目のシートを最後尾までスライドさせれば、まるでリムジンのような広大なスペースが生まれるシートアレンジ。一方の8人乗りには2列目シートにチップアップ機能を備え、床下に収納できる3列目シートを活用して広大な積載スペースを確保することができる。

トランスミッションは3.5リッターV6車がシーケンシャルシフト機能付き6AT、2.4リッター直4車が7速シーケンシャルシフト機能付きSuper CVT-iが採用される。シフトレバーは1・2代目ではコラムシフトとなっていたが、3代目からはゲートタイプのインパネシフトとした。

設備ではG-BOOK ALPHA対応のHDDナビゲーション、インテリジェントパーキングアシスト、プリクラッシュセーフティシステム、スマートエントリー&スタートシステムなどの先進設備を充実させている。なお、クラウンでも採用されたスマートキー機能付き腕時計・キーインテグレーテッドウォッチがディーラーオプションで設定される。(MOPナビ480,000〜660,000円)

なお、同年6月12日にハイブリッドモデルが追加設定された。エンジンとモーターの合計出力が190馬力となり、先代で不満だった動力性能を今回のモデルチェンジにより解消している。価格は363〜441万円。

2007年4月25日独立行政法人「自動車事故対策機構」より2006年度の自動車アセスメントで自動車アセスメントグランプリを受賞した。

プリウス

プリウス (Prius) は、トヨタ自動車が1997年に世界で初めて市販した量産ハイブリッドカーである。現在、世界44ヶ国で販売されている。
プリウス(自動車セレクション)
プリウス(The車com)
プリウス(CAR & BIKE NAVI)

形状
形状は、2002年モデルまでは小型セダンで5ナンバー。2003年モデルからは5ドアハッチバックとなり、海外市場を考慮してやや大型化、車幅が1,725mmと拡大されたため3ナンバーとなった。
デザインは未来志向を意識し、外観は当時は珍しいフロントグリルとボンネットをシームレスにつないだ優美な形状となっている。これは空気抵抗の減少にも寄与している。また、専用の超軽量アルミホイールを装着し、さらにその上に樹脂製のホイールカバーを装着するという珍しい手法を採用した。なお、これは2代目にも引き続いて採用されている。
駆動ユニット
駆動ユニットはTHS(Toyota Hybrid System)と呼ばれ、アトキンソンサイクル方式の1NZ-FXE型ガソリンエンジンと1CM型電気モーターを併用して動力を発生する。1CM型はマイナーチェンジ時に改良され2CM型となる。2代目に搭載されているユニットは、THS IIと呼称される発展バージョン。なお、トヨタのハイブリッドシステムはこの他にも、クラウンなどに搭載されている簡易ハイブリッドユニットであるTHS-M(マイルドハイブリッド)、エスティマやアルファードに搭載されたTHS-Cなどのバリエーションがある。後述の#ハイブリッドシステムの特性も参照。
インテリア
インテリアの最大の特徴としてセンターメーターがある。現在でこそ多くの車種で採用されているが、当時は珍しいため話題を呼んだ(ただし、センターメーターは以前から存在していた)。また、5.8インチマルチインフォメーションディスプレイ(運転席と助手席の間に埋め込まれた液晶画面で、オーディオやカーナビゲーション、エアコンなどの機能を表示、制御できる。セルシオ、ソアラ、クラウンのエレクトロマルチビジョンで実用化済み。)を始めからインテリアデザインに盛り込む設計がされたのも、同時期にデビューしたハリアーとともに初めての試みである。これらは後の乗用車全般のインテリアデザインに大きな影響を与えた。なお駆動形式上の特性から、タコメーターは持たない。また水温計も省かれているため、自作あるいは社外品のタコメーターや水温計を取り付けるユーザーもいる。
電子制御
2代目モデルでは、キーをポケットに入れておいて近づくだけでロックがはずせる「キーレスドアオープン」、後方カメラの映像上で場所を指定するだけで駐車のハンドル操作を自動化できる「インテリジェントパーキングアシスト」、横滑り防止機構と電動パワーステアリングを統合制御する「S-VSC」などの最新技術が投入された。
取り扱い
初代はトヨタ店のみであったが、2代目からはトヨタ店とトヨペット店の2チャンネル併売となった。また、販売台数も2代目からは格段に増え、発売後半年経っても、購入から納車まで数ヶ月待ちという事態も起きた。

アルファード

アルファード (Alphard) はトヨタ自動車製の3ナンバーサイズのワンボックス型ミニバン。同クラスにはエルグランド(日産)、エリシオン(ホンダ)がある。 かつての「グランビア」、「レジアス」と同様にフロントエンジンであるが、後輪駆動であったグランビア(グランドハイエース)/レジアス(ツーリングハイエース)とは異なり、エスティマのシャシーをベースにしている為、前輪駆動が基本である(四輪駆動モデルはいずれにも用意されている)。また、7人乗りと8人乗りがある。 グランビアの時代にはエルグランドに大差をつけられていたが、アルファードはその屈辱を晴らすかのような驚異的な売れ行きを見せ、現在の販売台数は国内のLLクラスミニバン市場でトップである。同クラスではエルグランドと人気を二分しているが、エルグランドが現在の日産車に共通する「モダンリビング」のインテリアや初代から受け継がれたインパクトのある洗練されたエクステリアを持つのに対し、アルファードは高級ホテルをイメージした木目と革がふんだんに使われた豪華絢爛なインテリアとエルグランドに負けないほどの押し出しの強いエクステリアを持つ。エンジンはエスティマと同様、2AZ-FE型直列4気筒2400t(160ps)と1MZ-FE型V型6気筒3000t(220ps)とハイブリッド用の2AZ-FXE型 直列4気筒2400cc(131ps)がある。アルファード中古車情報

セルシオ

1989年に米国にて立ち上げられたトヨタの高級車専門販売チャネル「レクサス」のフラッグシップたる「LS400」として発売された。徹底したマーケティングを行った結果、「おもてなしの心」を重視、仮想敵であるメルセデス・ベンツやBMWなどのドイツ車にはない圧倒的な静粛性と快適性を前面に出すことで、米国人の心を捉えて発売から一躍引く手あまたの人気となり、その後のレクサスブランドの礎を築く。この車の出現により、メルセデス・ベンツ・BMWなど同クラスの高級セダンの車作りの概念を変えてしまったと言われるほどだった。また、トヨタ=レクサスの成功により、後にフォルクスワーゲンなどの大衆車メーカーが高級車市場へ参入するきっかけともなった。 トヨタ:セルシオ

日本でも同年10月、「セルシオ」と名付けられ販売される。本来ならトヨタ伝統の車種クラウン擁護のため日米における趣向性の差異を考慮して日本導入は見送られるはずだったが、既存の国産セダン車のイメージを覆した日産のシーマが爆発的なヒットを記録したことを受け、日本車の枠に留まるクラウンクラスでは満足出来なくなった顧客層の要望に応えるためにクラウンとセンチュリーの間に位置する新しい車種として発表された。そのデビュー時、新聞では2面広告が打たれ、セルシオを擁して「新しいトヨタ」を大々的に宣伝した(セルシオの登場を機に現在のトヨタCIマークの使用を開始)。ショーファードリブン(オーナー自身は運転しない)が前提のセンチュリーを除くと日本車の中では最高級車に位置付けられている。

UZ形式のエンジンを搭載し、車両形式名がXFであり、トヨタの型式ではZ+X=Cとなることから、UCFから始まるものとなる。 型式はUCF10/11・20/21・30/31が存在し、'0'で終わるものはコイルサスペンション装備、'1'で終わるものはエアサスペンション装備の車両である。 トヨタ自動車の情報

1989年10月登場。キャッチコピ―は「この車から、クルマが変わります。」「トヨタ50年の歴史を超えた創造と挑戦の車、セルシオ。」「最高という名のセルシオ。」 エンジンはV8・4000cc(1UZ-FE)を使用している。装備の違いでA・B・Cのグレードが存在した。サスペンションは、前後ダブルウィッシュボーン式となる。AとB仕様はコイルサスペンションを装備した。B仕様には、路面状況によりダンパーの減衰力が通常走行時の「ハード」の設定から瞬時に「ソフト」に切り替わる電子制御サスペンション「ピエゾTEMS」が装備された。C仕様には、乗り心地がさらにスムーズになる電子制御エアサスペンションを装備した。この仕様には後席の居住性を重視した「Fパッケージ」が存在し、センチュリーのようなショーファードリブンとしての使用を視野に入れたものである。最廉価のA仕様はオーナードライバー向けの仕様としたが、売れ筋はC仕様であった。これは現在でもかわらない。このA・B・Cという基本グレード構成はセルシオのアイディンティティとして3代目まで受け継がれた。なお、車体そのものや車体に貼られるエンブレムにこのパッケージの違いは出ておらず、そこがクラウンなど既存の国産車との趣向の差である。

1994年10月に登場。キャッチコピーは「変化を求めず、深化をめざす」。初代のスタイリングを踏襲し、外観がほとんどかわらなかったため新旧の違いはわかりにくいものであったが、車体の基本的骨格であるプラットフォームの改良により、最小回転半径を縮小し、さらに後席居住性を改善した。初代で不満の多かったブレーキ性能も、フロントにアルミ製対向4ポッドキャリパーを装備するなど、内容の変更は大きいものであった。エンジンは引き続き、V8・4000ccの1UZ-FE型を使用、パーツの見直し等による5psの出力向上と最大110kgの大幅な車両軽量化を達成し、動力性能を向上させた。販売グレードもA・B・C仕様のパッケージが受け継がれた。しかしながら、助手席肩口のパワーシートスイッチや、マイコンプリセットドライビングシステムの設定がなくなるなど、バブル崩壊の影響を少なからず感じさせるモデルでもある。 1996年8月の小変更では助手席肩口のパワーシートスイッチやマイコンプリセットドライビングシステムが再設定された。安全性も向上し、衝突安全ボディー「GOA」を採用したほか、運転席・助手席のサイドエアバッグを標準装備した。また、A仕様とB仕様に欧州仕様のユーロチューンド・サスペンションを採用したeRバージョンが追加された。 1997年7月 マイナーチェンジを行う。キャッチコピーは「その世界的価値」。フロントグリルとヘッドライトを独立させ、全体的に従来型よりも精悍なスタイリングとなる。ヘッドライトは従来のハロゲンヘッドランプに代わって、オートレベライザー付ディスチャージヘッドランプが設定された。エンジンもVVT-@(連続可変バルブタイミング機構)の採用によりMC前の265psから280psとなり、ATも4段から5段へと変更、動力性能と環境性能を同時に向上させた。特筆すべきは安全装備の充実で、6つのエアバッグはもとより、車体の横滑りを防止するVSC、緊急ブレーキのアシストをするブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトを全車に装備した。また、高速道路などでの使い勝手を向上したレーダークルーズコントロールがオプション設定、多発する盗難対策としてエンジンイモビライザーが標準装備された。このモデルでセルシオは発売10周年を迎え、初の特別仕様車として「10thアニバーサリー」が発売された。

2000年8月に登場。キャッチコピーは「セルシオを超えるのは、セルシオだけ。」「頂点であること、あり続けること」。エンジンはV8・4300ccの3UZ-FEに変更された。また、デザインも大きく変わり、ドアはプレス式から後部ドアに三角窓の付くサッシュ式となった。面白いことに、メルセデス・ベンツSクラスはこの頃登場したモデルからセルシオと逆にドアがサッシュ式からプレス式となっている。電子制御も大幅に増加、全ドアイージークローザーが装備され、従来のワイヤレスドアロックの発展版であるスマートキーシステムが選択できるようになる。グレードは、A仕様(標準車・eRバージョン)・B仕様(標準車・eRバージョン)・C仕様(標準車・インテリアセレクション・Fパッケージ・Fパッケージインテリアセレクション)の設定。環境性能にも力を入れ、排気ガスは平成12年規制よりさらに75%低減、市販車では世界トップのCd値0.25を実現した。 2003年8月のマイナーチェンジで外装が変更され、全長はついに5mを超えた。ATが5段から6段になり、10・15モード燃費が従来型の8.2km/Lから8.9km/Lへ向上した。 B仕様が廃止され、A・B仕様のeRバージョンをeR仕様とした。グレード構成は、A仕様・eR仕様・C仕様(標準車・インテリアセレクション・Fパッケージ・Fパッケージインテリアセレクション)となる。安全装備はさらに磨きがかかり、ミリ波レーダーを使用したプリクラッシュ・セーフティシステムがオプションとして導入された。 2005年に国内レクサス店が展開され、次期LSを国内にも導入することとなり、セルシオの名前に終止符が打たれることが決まり、2006年4月新型LSの発表と同時に生産を終了した。 セルシオの販売終了に伴い、トヨタブランドでのラクシュリーセダンのポジションはクラウンマジェスタに一本化されることとなる。



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